1.コロナ感染者、全国で新たに2万9138人 前週より6813人減る |
新型コロナウイルスの国内感染者は7日午後7時半現在、新たに2万9138人が確認された。前週の同じ曜日より6813人減った。死者は78人だった。朝日新聞デジタル:10月7日
オミクロン株に対応した新ワクチンの追加接種9月20日より開始され、従来株とオミクロン株の「BA・1」由来の成分を含む2価ワクチンである。一方、米国で使用されている「BA・4/BA5」に対応したワクチンについては、ファイザー社とモデルナ社がすでに厚労省に承認申請している。
次に流行する変異株はオミクロン株から派生してくる可能性が高いが、世界のどこかで残っていたアルファ株やデルタ株から派生する可能性もある。現状ではオミクロン株に対応したワクチンはより効果的に感染や発症、重症化を防げそうだ。
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2.健康保険組合の赤字拡大 負担の世代格差、見直し急務 |
社会保険の負担が会社員などの収入を圧迫している。人口の高齢化が進んで医療費が膨らみ、健康保険組合による保険料の引き上げが相次ぐ。日本経済新聞:10月5日
健保連の佐野雅宏副会長は「保険給付や高齢者らへの拠出金が増えると保険料をアップするしか方法はない。制度の見直しがなければ、負担は増すばかりだ」と述べ、高齢者にも負担を求める制度改革を訴えた。
社員の現役世代の社会保険料の負担は増え続け、40歳以上になり介護保険の保険料も加わると平均収入の3割近くにあたる額が公的保険料に支払われることになるようだ。社会保険料の世代間格差の是正を検討する必要がある。
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3.保護した認知症高齢者の身元、「歯のレントゲン画像」を使いAIが迅速判定 |
大阪府大阪狭山市は9月29日、地元の近畿大学病院、狭山美原歯科医師会と連携し、事前に登録した歯の情報を基に、保護した認知症高齢者の身元をスムーズに特定する取り組みを10月から始めると発表した。AIを活用することで、手作業での照合より大幅に時間を短縮できる。讀賣新聞オンライン:10月1日
多くの認知症高齢者の行方不明が発生している。警察歯科では身元不明遺体の捜索に歯科情報を利用しているが、この取り組みでは「歯科パノラマレントゲン画像」を事前に登録し、合致する人がいないかをAIが判定する。これは身元判定の決め手になると期待されているが被ばくの問題がある。
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4.日本歯科医師会次期会長予備選挙 堀会長「立候補しない」 |
日本歯科医師会の堀憲郎会長は9月29日の定例記者会見で、次期の日歯会長予備選挙に立候補しないとの考えを示した。日本歯科新聞:10月4日
2016年3月に会長に就任し現在4期目、2020年には「2040年を見据えた歯科ビジョン」を発表し、新型コロナ感染拡大の難局においても、歯科医師会の発展と国民の健康寿命のための歯科口腔保健指導に貢献されている。
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5.年金減ったのに窓口負担1割から2割へ「通院我慢するしか」 |
75歳以上で一定以上の所得がある人の医療費の窓口負担は10月以降、1割だったのが2割に増える。3年間は負担軽減の措置がとられるが、物価高騰や年金抑制とともに暮らしの重しとなりかねない。一方、少子高齢化が急速に進んでおり、制度維持のための負担増は避けられない情勢だ。朝日新聞デジタル:9月25日
医療費は増加の一途で、00年度の1.5倍の40兆8千億円。高齢化のために医療費はさらに押し上げられそうだ。現役世代に過重な負担がかかるため、一定の所得がある高齢者には一部を負担してもらうことになった。
高齢者の窓口負担引き上げで、受診控えを起こすのだろうか。データ分析の結果は窓口負担が軽減すると健康な人は外来診療を多く利用する。だが疾患のある人は変化がなかった。
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