1.アクアフレッシュ歯ブラシ、植物由来パッケージに変更
6月23日 日本経済新聞 電子版 |
英グラクソ・スミスクライン(GSK)日本法人で歯磨き粉などを手掛けるグラクソ・スミスクライン・コンシユーマー・ヘルスケア・ジャパン(東京・港)は、 「アクアフレッシユ」シリーズの歯ブラシのパッケージをプラスチックを使わないものに変えると発表した。6月下旬より全国のドラッグストア、スーパー、ホームセンターなどで順次販売する。
中の歯ブラシが見えるようになっている窓部分を透明なセルロースフィルムに変えて、全体を紙のパッケージにした。セルロースフィルムは植物由来の素材で、廃棄すると土の中で分解される。ごみとして焼却処分する場合、排出する二酸化炭素(CO2)の量がプラスチックに比べて少ない。
パッケージの変更により、同製品で使うプラスチックの使用量を年間10トン減らすことができる。同社広報は「多くの消費者がすぐに捨てるパッケージを中心に、今後もプラスチック削減に取り組みたい」としている。
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2.東京23区で高校生の医療費を無償化へ 来年度から、所得制限なし。
6月21日 朝日新聞デジタル |
東京23区の区長でつくる特別区長会(会長=山崎孝明江東区長)は21日、東京都内で緊急記者会見を開き、高校生の医療費を2023年度から所得制限なく無償化すると発表した。特別区長会は、所得制限つきの助成制度を提案している東京都と協議を重ねてきたが、所得制限のない無償化のため、区が自主財源を上乗せすることで合意した。
東京都は今年1月、所得制限と一部自己負担をつけた医療費助成を高校生まで拡大すると発表した。都の提案では、都と区市町村が約32億円を折半して負担するとしていた。これに対して、所得制限のない制度を求める特別区長会が反発し、財源をめぐる協議が続いていた。
今回の合意では、25年度までの3カ年は、都が約32億円全てを補助し、所得制限と自己負担分をなくすために必要な約13億円を区が自主財源で負担する。26 年度以降は、都の補助額は2分の1に減る見込みだが、財源の協議がまとまるまでは、区が自主財源でまかなう方針だ。
山崎会長は「23区の考え方は、福祉ではなく子育て支援。所得で差別するべきではない」などと語った。現在、23区とー部の市町村では、中学生までの医療費を無償化している。高校生まで無慣化している自治体も一部ある。
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3.根管治療後の歯の寿命は平均11年 米研究
6月18日 毎日新聞 |
根管治療を受けた後の歯の寿命はおよそ11年であることが米レーゲンストリーフ研究所のThankam Thyvalikakath氏らの研究で明らかになった。 Thyvalikakath氏は 「この研究結果は幅広い患者に関するリアルワールドデータ。歯科診療にとって有益であり、患者や歯科医がより良い治療方針を決める際に役立つだろう」と話している。研究結果は「Journal of Dental Research」 に5月12日掲載された。
むし歯などで問題が生じた歯は、根管治療によってしばらくの間は維持可能だ。しかし、最終的にその歯はもろくなり、抜歯せざるを得なくなる。 研究グループは、根管治療後の歯の劣化がどのくらいの期間で進むのかを明らかにするため、米国内99カ所の歯科医院で根管治療を受けた患者4万 6702入(根管治療を受けた歯の本数7万1283本)のデータを分析した。
その結果、根管治療後の歯の寿命の中央値は11.1年であり、根管治療を受けた歯の26%は20年以上残存していることが明らかになった。またいくつかの因子が治療後の歯の寿命の延長や短縮に影響することも分かった。
①根管治療後に詰めものおよびかぶせもので処置した歯の寿命は中央値で 20.1年②根管治療後に詰めものだけで処置した歯の寿命の中央値は11.2年、 かぶせものだけで処置した歯の寿命の中央値は11.4年③根管治療後に詰めものもかぶせものもしなかった歯の寿命の中央値は6.5年などだ。
また根管治療後の歯の寿命に大幅な地域差のあることもわかった。根管治療後の歯の寿命は、米国北東部で20.5年、中西部と南西部でともに11.2年、南部大西洋岸で9.1年、中南部で9年、西部で8.7年だった。保険加入状況も歯の寿命に有意な影響を及ぼしていることも判明した。
Thyvalikakath氏 は「この結果はかぶせものや永続的な修復治療の価値を示すものであり、保険適用範囲を決める上でも重要な情報となる可能性がある」と指摘。そして「口腔の健康は、健康全般に大きな影響を及ぼす公衆衛生問題の1つである。歯科診療記録を利用することで、治療を改善し、因果関係を明らかにし、歯と歯茎の健康を維持するための方法について、理解を深められる可能性がある」と述べている。
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