1.3回目接種スタート、今月は医療従事者へ...女性看護師「第6波の備えに」
讀賣新聞オンライン 12月1日 |
新型コロナウイルスワクチンの3回目となる追加接種が1日午前、各地で始まった。18歳以上の希望者全員が対象となる。追加接種は2回目から8か月以上あけることを原則としており、12月は医療従事者に、来年1月には高齢者にも実施する。
東京都目黒区の国立病院機構東京医療センターでは、午前8時55分頃に接種がスタート。医師と看護師計18人が列に並び、順番に米ファイザー製ワクチンの接種を受けた。新木―弘院長は「患者やその家族に安心して受診してもらうための大変重要な-歩が始まった」 と語り、女性看護師(34)は「冬になり、人々の活動も増えてきた。3回目接種は第6波の備えになる」と話していた。
国内での新型コロナのワクチン接種は2月にファイザー製で始まり、5月に米モデルナ製が、8月に英アストラゼネカ製が加わった。ファイザー製の場合、2回接種で得られる感染予防効果は時間の経過とともに減少し、半年で約50%に落ちると報告されている。60歳以上では重症化予防の効果も下がることから、政府は特に高齢者や免疫が低下した人には追加接種を行うよう推奨している。
3回目接種には、当面ファイザー製が使われる。モデルナ製は審査中で、来年3月をめどに行う職域接種などで活用される見通しだ。政府は、2回目までとは異なる種類のワクチンを接種する交互接種について、ファイザー製かモデルナ製であれば認めるとしている。
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2.オミクロン株の国内2例目は水際対策強化前、市中感染拡大、どう防ぐ
朝日新聞デジタル 12月1日 |
国内で2例目となる新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が、検疫で見つかった。政府が外国人の新規入国を停止する水際対策強化の直前に入国していた。市中感染の広がりにつなげないためには、濃厚接触者の健康観察やゲノム解析の徹底がカギとなる。
厚生労働省は2例目の男性と同じ飛行機に乗った114人全員を濃厚接触者としたが、このうち104人は自宅待機となっている。感染リスクが比較的低いとされる国・地域から入国しているためだ。厚労省は、より管理の目が届く宿泊施設に滞在させるように都道府県に求めていく。検疫で陽性になった検体のゲノム解析には通常4~5日かかり、濃厚接触者への対応が遅れる可能性がある。今回の男性も、コロナ陽性の判明からオミクロン株の判明までに4日間のタイムラグがあった。より早く判定するため、国立感染症研究所はオミクロン株を判定できるPCR検査を準備中だ。整い次第、自治体に使ってもらう。
この「PCRスクリーニング」は、今夏にデルタ株が広がった際、従来株からの置き換わりの把握や予想に大きく貢献した。新型コロナウイルス対策を厚労省に助言する専門家組織は1日、会合を開いた。座長の脇田隆字・感染研所長は会見で、 「オミクロン株かどうかに関わらず、年末年始を迎え、接触や移動の機会が増える。気温が下がり、屋内での活動が増える。今後、感染は拡大する可能性が高い」と指摘。検疫以外でも「今後、国内(の市中)で見つかる可能性も否定できない」として、基本的な感染対策の徹底を呼びかけた。全国の感染状況は昨年夏以降で最も低い水準が続いているという。
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3.慶応大と東京歯科大の統合・合併、時期を見直し
読売新聞 11月26日 |
慶応大と東京歯科大(いずれも東京)は25日、2023年4月をめどに協議を進めてきた慶大への東京歯大歯学部の統合と学校法人の合併について、コロナ禍を受けてスケジュールを見直し、めどを設けずに協議を継続すると発表した。
慶大は読売新聞の取材に、見直しの理由を「(今夏の)第5波は想定を超えて教育や研究、医療を取り巻く環境に重大な変化をもたらした」とし、「不透明、不確実な今後の状況を踏まえ、両大学で協議した結果」と回答。コロナ対応で双方に時間的余裕がなかったことも一因という。両大は昨年11月、合併に向けた協議を始めたと発表していた。
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4.日本歯科医師会長「協力続ける」首相にワクチン接種で
日本経済新聞 11月24日 |
岸田文雄首相は24日、首相官邸で日本歯科医師会の堀憲郎会長と会った。堀氏は新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り「引き続き決意をもって協力する」と伝えた。政府は12月に3回目接種を始める。
首相は「今回の接種も現場が協力していることに心から感謝したい」と話した。堀氏が面会後、記者団に明かした。
政府は4月、打ち手を確保するため歯科医師による接種を可能にする方針を決めた。日本歯科医師会によると10月末までに延べ2万8千人以上の歯科医師が160万回超の接種に携わった。堀氏は首相に先立ち、堀内詔子ワクチン相とも会談した。
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