10月22日に帝国ホテル東京で開催された創立110周年記念全国校友大会は午前中に『富士の間』で記念式典が行われ、まず小山理副会長による開会の辞、近藤勝洪会長による式辞、中原泉理事長・学長による挨拶と勝海一郎歯学会会長による挨拶があった。つづいて中原市五郎賞の授賞式、校友会表彰と育英基金の贈呈があり、物故者への黙とうの後に来賓の牧野利彦日歯副会長と村上慎一郎全国歯科大学同窓・校友会代表による祝辞があった。来賓紹介があり最後に西村正美副会長による閉式の辞で閉式となった。
引き続き開催された記念講演では中原泉理事長・学長による「日本歯科大学第一回卒業生の足跡」は明治44年に日本歯科医学専門学校を卒業した16名の卒業生のうち、土持綱人・豊野圭伯・入交直重先生の業績やその人生等を紹介した。105年も前の出来事にも拘わらず詳細かつ貴重な記録が保存されているのには驚かされた。次の講演は中原貴教授の「バイオ再生医療のパラダイムシフト」はバイオ再生医療の説明と昨年より開始した歯髄細胞バンクの経過報告および将来の展望にもふれられた。以上の記念講演と記念式典の様子は校友会ホームページに動画で掲載予定である。

午後からは会場を『孔雀の間』に移して記念祝賀会が開催された。開会の辞(藤井重壽副会長)につづき校歌を斉唱した。近藤会長は挨拶で「創立110周年および中原市五郎先生生誕150年を記念して全国校友大会を開催した。今後も母校のさらなる発展のために努力していく。4月の熊本地震と同様に昨日の鳥取地震にも校友会員の被災者を支援したい。今回は記念動画を作製したので見て欲しい。」と述べた。

次に中原理事長・学長は「最近あった出来事として飯田橋駅西口の仮駅舎が附属病院玄関前にできた。2020年までに新駅舎が完成すると聞いている。大学の隣に新しいビルが建ち、中にフランス料理レストランが開業する予定である。ノーベル生理・医学賞を受賞する大隅良典先生は本学の客員教授で決定してから私に連絡があった」とメールを披露された。鏡開き、名誉会員の紹介があり、光安一夫相談役の発声で乾杯となり、祝宴が開始された。食事は美味しいフランス料理と鮨やそばも食べきれないほど供され、途中で110周年を記念して作られた動画「110年のあゆみ」と中原市五郎先生生誕150年を記念して作られた動画「中原式咬合器の開発」を上映した。日本歯科大学アンサンブル部の熱の入った演奏も観客に好評であった。衆議院議員の三ッ林裕巳教授の祝辞の後は各卒回別の記念写真の撮影会となったが、最後に朝比奈敏行元会長の万歳三唱と祝電披露があり、倉治康男専務理事の閉会の辞をもって閉会となった。

なお、動画「110年のあゆみ」と「中原式咬合器の開発」は校友会ホームページに掲載されています。
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